警察官採用試験の倍率!倍率の裏に隠れた真実の合格率を解説
警察官採用試験も公務員試験の1つですが、公務員試験といえばかなりの倍率となっていて不安になる人も多いのではないでしょうか?
警察官採用試験というのは結論からいいますと一般の公務員試験ほどは倍率は高くはありません。
しかし複数回の選考があり、そのたびに不合格者も増えるようになっていて、最終合格までいくとかなりの難関といっても良いです。
警察官採用試験の筆記試験の倍率
本屋にいくと警察官採用試験の過去問なども販売されていて、どうしても筆記試験が気になりますが警察官採用試験の筆記試験というのはたいていの人が予想するほどは倍率は高くありません。
6~8割は筆記試験をパスする
自治体によっては競争率が1.3倍などかなり合格しやすい状況になっている
というのが最近の傾向で、実際にはイメージ的にはあまりにも点数の低い人だけが筆記試験では落ちるような試験となっていると考えて良いです。
ただし警察官採用試験では問題は二次試験からといえます。
警察官採用試験の面接試験の倍率
二次試験では主に面接、そして体力検査なども行われます。
警察官採用試験といえば面接も特殊だろうというようにイメージする人も多いのですが、圧迫面接もほぼないわけでこの点では一般企業と違いもありません。
最近の警察官採用試験では人物重視という傾向が非常に強くなっていて、二次試験の面接が特に重要といって良いかと思います。
一次試験の筆記試験は足切り程度の感覚ですが、この面接などの二次試験ではがっつりと不合格者が出てくるようになります。
面接試験など二次試験の倍率は3~8倍程度
一次試験と二次試験とのトータルで競争率、倍率は5~10倍程度といわれる
つまり一次試験ではそれほど不合格者が出ていないわけですが、二次試験で一般の公務員試験のような倍率になってくるというようになります。
警察官採用試験の倍率の低い県と高い県とは?
上の話はあくまでも全国的な一般論ではあります。
ではもう少し具体的に細かく県ごとの警察官採用試験の話も紹介していきます。
倍率の低いことが多い県
・東京
・神奈川
・愛知県
・大阪府
・福岡県
・広島県
・警視庁
倍率の高いことが多い県
・中小自治体全般
・平成28年データでは福井の2.2倍、徳島の2.3倍、愛媛の2.6倍の倍率が低い順になっている
警視庁は初回受験は特に合格率が高いといわれています。
この大きな理由は採用者数の多さにあります。
しかし逆に一度でも不採用になり、次回以降に再受験するとかなり倍率は高くなることも多いと思います。
東京をはじめ大都市圏では事件も多く、人口も多いのでそれなりの警察官がどうしても必要となります。
また警察官も多いのでその退職者の補充も必要となり、このような理由から募集人数が多いということで倍率は低くなることが多いです。
さらに最近の東京をはじめとした大都市圏の採用の1つの特徴としてはインバウンドをはじめ外国人が多いので、警察官でも外国語を話せる人材を採用する傾向が強くなっています。
英語はもちろん、そのほかの外国語能力もあればどんどんとアピールするほうが良いでしょう。
参考までに大都市圏での最終倍率の数字ですが3倍~4倍前後ということも少なくありません。
上でも紹介しましたように一般的に警察官採用試験の最終倍率5~10倍というのが多いので、それと比較すれば倍率に限ればやや易しい数字といえます。
逆に倍率が高いのは中小自治体となりますが、倍率とともに注目するべきは事件の数としては少ないものの、事件が起きれば大きなものも多いということです。
そのためスキルや知識のある人材を求める傾向にあるというのも倍率では見えてこない特徴の1つといえます。
応募者の中には自身の県の倍率が高いので大都市圏の警察官を受験するという人もいますが、問題となるのはなぜ他府県の受験をするのかということです。
面接では必ず質問を受けると思ってもらっても良いので、納得させる解答は用意しておきましょう。
警察官採用試験の倍率が高い県でも合格する方法
警察官採用試験の倍率を気にする人ではたいてい重大な考え違いをしているといえます。
たとえばよくあるのは倍率の低い警視庁で不採用となり、逆に倍率の高い地元の県で採用が決まるということも比較的よくあることです。
このような理由というのはいくつかあるのですが、代表的なものとしては
志望動機がうまく話せたかどうか?
自分となじみのない場所なので研究不足だったこと
というようなものがあります。
地元の県の警察であれば志望動機もまとめやすいですし、理解もされやすいです。
しかしあまりなじみのない場所になるとそうもいきませんし、向こうも理解してくれないので何度も志望動機を確認されて採用されにくくなるということもよくあります。
さらになじみがないということで研究不足となり面接で志望度が伝わらないということも多いわけです。
つまり何が言いたいのかといいますとその自治体の研究をすることと、志望動機をどれだけ準備できるかが重要であり、倍率というのはあくまでも参考程度に考えるべきということです。
警察官採用試験の倍率を本当の意味で知ることの重要性
警察官採用試験をこれから受験するという人の場合には倍率も気になるのは仕方のないところかもしれません。
大卒であれば就職活動との迷いなども出てくるでしょう。
しかし受験のように倍率で警察官採用試験の難易度が出てくるわけではありません。
というのも警察官採用試験というのも民間企業の採用のように所詮は縁の問題でもあるからです。
自分の受ける県の倍率が低めであれば筆記試験対策もほどほどにして、面接対策や体力測定の準備も合わせて行うようにしましょう。
特に最近は面接の重要性が高まっていますので、なぜ警察官になるのかということを再確認し、面接での想定質問にしっかりと答えられるように準備しなければいけません。
一般的には民間企業の就職活動よりも表に情報が出てきにくいのが警察官採用試験です。
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